実際にアカウント停止や乗っ取りに遭遇したユーザーの現場では、どのような混乱が生じているのでしょうか。ネット上のコミュニティや相談窓口に寄せられた生の体験談を検証すると、共通する絶望と盲点が見えてきます。
都内のIT企業に勤務する20代女性は、愛犬の日々の記録を綴っていたフォロワー1.2万人の趣味アカウントがある日突然ログインできなくなった恐怖を次のように明かしています。
「朝のアラームを止めて何気なくアプリを開いたら、英語で『お客様のアカウントはコミュニティ規定に違反しているため停止されました』と表示されて手が震えました。異議申し立てのために顔のセルフィー動画を送信するよう指示されましたが、何度撮影して送ってもエラーで弾かれ、誰にも相談できない孤独感で丸2日間眠れませんでした」
大手掲示板や知恵袋でも、「友達のアカウントから自分の名前が消えている」「異議申し立てフォームの送信ボタンを押しても読み込みが終わらない」といった悲痛な叫びが散見されます。特に多いのが、フィッシング詐欺リンクを踏んでしまい、パスワードと2段階認証コードを奪われてインスタアカウント乗っ取りの被害に遭うケースです。乗っ取られたアカウントは即座に投資詐欺や偽ブランド品の宣伝ストーリーを乱発され、フォロワーからの通報によってそのまま永久BANへ追いやられるという最悪のコンボが発生しています。