当時、三浦さんが撮影に臨んでいたのがTBSテレビの連続テレビドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』だった。現場での彼は、トレードマークである屈託のない笑顔を絶やさず、共演者やスタッフを気遣うムードメーカーであり続けた。
しかし、当時のスケジュールは過密を極めていた。過酷なロケと猛暑、何より役に妥協を許さないストイックな姿勢が、彼の心身を極限まで削っていたことは想像に難くない。カメラの前で見せる軽妙な演技の裏側で、役者としての完璧主義と現実の疲弊が激しく衝突していたのではないか。現場スタッフが振り返る微細な表情の変化は、表現者の極限状態を物語っている。