映画『凶悪』元ネタの真相|上申書殺人事件と主犯「先生」の現在

映画『凶悪』元ネタの真相|上申書殺人事件と主犯「先生」の現在

映画『凶悪』元ネタの真相|上申書殺人事件と主犯「先生」の現在に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

日本中を震撼させた映画『凶悪』のプロットは、決して劇作家が机上で生み出したフィクションではありません。原作となったのは、新潮45編集部編による衝撃のノンフィクション書籍『凶悪 ある死刑囚の告発』。1999年から2000年にかけて茨城県を中心に敢行された、身の毛もよだつ連続殺人事件の告発記録そのものです。

発端は2005年、拘置所に収監されていた元暴力団組長の死刑囚・後藤良次(映画ではピエール瀧演じる須藤純次のモデル)が、月刊誌『新潮45』の編集部に宛てて一通の手紙を送ったことでした。その手記には、警察が自殺や病死、行方不明として処理し、事件化すらしていなかった3件の殺人事件の生々しい手口と遺体遺棄の経緯が綿密に記されていたのです。

取材を担当したフリージャーナリストの宮本太一氏(映画では山田孝之演じる記者・藤井修一のモデル)は、当初半信半疑のまま茨城の現場へ足を運びました。しかし、死刑囚の証言と現地の登記簿謄本、失踪者の足取りを突き合わせるにつれ、背筋の凍るような確信へと変わっていきます。警察が「事件性なし」と片付けていた変死や失踪の裏で、巨額の金銭を狙った計画的な殺戮が日常的に実行されていたという冷厳な事実でした。

小林 直樹
著者

小林 直樹

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