ファッションディレクターとしての構造的な視点と、クラブシーンの熱狂を肌で知るDJとしての直感。このふたつが高次元で融合している点に、彼女の唯一無二性がある。音を視覚化し、服にリズムを与える。この共感覚的なアプローチが、彼女の生み出すプロジェクトに独特の深度を与えている。
近年のクラブカルチャーとランウェイの接近を、彼女はずっと以前から体現していた。夜のフロアで鳴り響くベースラインと、昼のストリートを彩るファブリック。それらを等価な表現手段として扱う軽やかさこそ、ジャンルが細分化された現代において最も稀有な才能といえる。