ネット上の簡易マニュアルでは「どのビニール紐でも同じ」と紹介されがちですが、これは明らかな誤認です。手芸・応援の現場におけるプロの共通認識として、100円ショップで販売されている一般的な「PP荷造りロープ」と、伊藤忠サンプラス社などが製造する元祖「スズランテープ(登録商標)」とでは、品質に決定的な格差が存在します。
安価な荷造り用ロープは再生樹脂の比率が高く、フィルムの厚みにムラがあるため、フォークを通した際に途中で横方向にブツブツとちぎれて粉塵状のゴミが大量に飛散します。一方、本家のスズランテープは純度の高いバージンポリエチレンを使用しており、縦方向の引裂強度が極めて均一で、艶やかな光沢としなやかな復元力を誇ります。わずか数十円の差を惜しんでノーブランド品を選んだ結果、裂く作業に倍以上の時間がかかり、仕上がりもバサバサになってしまう失敗例が後を絶ちません。
また、早く作りすぎて本番当日にペタンコになってしまう「保管の落とし穴」も深刻です。完成したポンポンを大きなポリ袋や段ボール箱にぎゅうぎゅうに詰め込んで保管すると、せっかく抱え込んだデッドエアが押し出され、繊維に不要な折れ目が定着してしまいます。応援グッズ手作り最新情報の知見では、完成後は無理に押し込まず、ゴミ袋の口を縛らずにフワッと乗せる程度にするか、本番直前の朝に「ドライヤーの冷風」を軽く当てて再度手で揉みほぐすリカバリー術が推奨されています。温風を当てるとフィルムが熱で縮んでチリチリに変形してしまうため、必ず冷風を使用するのが鉄則です。