お札が破れてしまった際、最も気になるのが「いくら戻ってくるのか」という点です。日本銀行法第48条および「損傷銀行券引換基準」により、破損した紙幣の引き換え基準は明確に数値化されています。勘違いされがちですが、半分に破れたからといって即座に無価値になるわけではありません。
日本銀行が定める具体的な面積基準は以下の3段階に分類されます。
1. 額面全額(100%)として引き換えられる基準
券体の残存面積が全体の3分の2以上残っている場合、額面の全額が支払われます。例えば、1万円札の隅が破れて全体の8割程度が手元に残っている状態であれば、1万円として新たな紙幣と交換できます。
2. 額面の半額(50%)として引き換えられる基準
券体の残存面積が全体の5分の2以上、3分の2未満の場合、額面の半額が支払われます。1万円札であれば5,000円、5,000円札であれば2,500円(※500円硬貨等の現行通貨で交付)、1,000円札であれば500円玉に換金されます。「ちょうど半分(50%)」残っているケースは、この「5分の2(40%)以上3分の2(約66.7%)未満」の枠内に該当するため、半額として認められます。
3. 価値がゼロ(0円)となる基準
券体の残存面積が全体の5分の2(40%)未満しか残っていない場合、残念ながら価値は認められず失効となります。
複数の破片に分かれてしまった場合でも、それらが「明らかに同一の紙幣の破片である」と確認・照合できれば、破片をすべて合算した総面積で判定されます。破れた破片が小さくても、決して捨てずにすべて保管しておくことが極めて重要です。