大雪山Sos事件の真相とは?不気味な叫び声テープと巨大木文字の謎を徹底解説

大雪山Sos事件の真相とは?不気味な叫び声テープと巨大木文字の謎を徹底解説

大雪山Sos事件の真相とは?不気味な叫び声テープと巨大木文字の謎を徹底解説とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

標高2,291メートルを誇る旭岳は、ロープウェイを利用すれば標高1,600メートルの姿見駅まで容易にアクセスできるため、初心者から上級者まで多くの登山者が訪れます。しかし、下山時に視界不良(ガス・濃霧)に見舞われると、極めて危険な「地形トラップ」が待ち構えています。それが「偽金嶺水(ニセ金嶺水)」と呼ばれる偽の目印です。

正規の下山ルート上には「金嶺水(きんれいすい)」と呼ばれる岩場・湧水ポイントがあり、登山者はこれを視界に捉えながら安全な尾根道へ進みます。ところが、南西斜面にはこれと酷似した地形配置を持つ「偽金嶺水」と呼ばれる巨岩地帯が存在します。悪天候下で方位磁針や地図を正確に確認しないまま下山すると、無意識のうちにこの偽金嶺水へと誘導され、忠別川の険しい谷(左股)へ吸い込まれてしまう構造になっています。

ルート・地点名地形の特徴と危険度一般的な登山行動の罠編集部による分析・評価正規ルート(金嶺水経由)視界良好時は明確な尾根道。標識・ロープあり。悪天候時に進行方向を右(北)へ取り損ねる。視界3メートル以下の濃霧時はベテランでも迷走リスクあり。偽金嶺水(迷い込み地点)金嶺水と岩の配置が酷似。下り傾斜が自然に続く。「下れば人里に出る」という下山欲求バイアスの発生。一度入り込むと沢筋の急斜面により登り返しが極めて困難。忠別川源流部(SOS現場)断崖絶壁、落差数十メートルの滝、密集したハイマツ帯。沢を下り続けた末、滝によって前進も後退も不能に。典型的な「沢下り遭難」。上空以外からの発見は不可能。

山岳遭難における鉄則は「道に迷ったら尾根に登り返す」ことですが、疲労と悪天候の中で標高を上げる行為は精神的・体力的に極めて過酷です。男性は沢を下れば道路に出られると信じ、忠別川の源流部へと侵入。やがて現れた巨大な滝と険しい崖に挟まれ、文字通り「崖の上で動けない」袋小路(テラ・インコグニタ)へと追い詰められていきました。

山田 真由
著者

山田 真由

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。