ドラッグストアの店頭やネット相談窓口で最も相談頻度が高いのが、「総合感冒薬(風邪薬)を飲んだが頭痛が引かないため、頭痛薬を追加してよいか」という疑問です。結論から言えば、この組み合わせは極めて危険なパターンに該当します。
市販の総合風邪薬の多くには、解熱鎮痛成分として「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」がすでに十分量配合されています。そこに重ねてロキソニンSなどのロキソプロフェン製剤や、バファリン(アスピリン・イブプロフェン等)を服用すると、同一系統の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の過剰摂取となり、胃粘膜を急激に荒らして消化性潰瘍や吐血を引き起こすリスクが跳ね上がります。
SNSやQ&Aコミュニティでは「ロキソニンとバファリンを1時間ずらして飲んだら激しい胃痛と冷や汗に襲われた」という生々しい体験談が散見されます。成分名が異なっていても薬理作用が重複していれば、体内では完全なオーバードーズ(過剰摂取)として処理されてしまう点が、市販薬併用の最大の盲点です。