サツマイモの植え付け方法には、主に「水平植え(船底植え)」「斜め植え」「垂直植え」の3種類が存在します。どれか1つが絶対に優れているわけではなく、栽培するスペースや目標とするイモのサイズ、土壌の質によって最適な手法が分かれます。
プロの生産農家で広く採用されているのは「水平植え」やその変形である「船底植え」です。船底植えは、苗の中央部分を深さ7〜8cm程度に沈め、両端(根元と成長点)を少し浅く持ち上げる手法で、苗が水分を吸い上げやすく活着しやすい利点を持っています。各節が地表近くの温かい土壌層に均等に並ぶため、イモの肥大化が均一に進み、市場価値の高い手頃なサイズが揃います。
一方、プランターや省スペース栽培では、横に溝を掘るスペースが確保できません。その場合は「垂直植え」や急角度の「斜め植え」が真価を発揮します。株間を20〜25cm程度まで詰めて密植できるため、限られた面積でも効率よく良質なイモを育て上げることが可能です。