1990年代初頭のメディア環境は、連日連夜のワイドショー報道が強力な世論を形成する時代だった。桜田氏の結婚、そして教団への信仰をめぐる取材合戦は過熱を極め、連日彼女の自宅前や関係各所にはカメラの列ができた。
この騒動は、芸能ジャーナリズムが「単なるゴシップ」の域を超え、宗教団体の金銭的被害やマインドコントロール疑惑といった社会問題へ本格的に切り込む大きな転換点となった。一方で、プライバシーの過剰な侵害や偏向報道をめぐる批判も生じ、メディアの取材倫理や報道のあり方に対しても重い問いを突きつけることになった。