100均アクリル絵の具の実力検証|専門画材との違いと落とし穴

100均アクリル絵の具の実力検証|専門画材との違いと落とし穴

100均アクリル絵の具の実力検証|専門画材との違いと落とし穴の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

アクリル絵の具の「水で溶けて乾くと固まる」という長所は、事故が起きた瞬間に最大の短所へと反転します。作業中に衣類へ付着した場合、乾燥前であれば流水と石鹸でもみ洗いすることで9割以上除去できます。しかし、一度でも完全に重合反応(乾燥硬化)を終えてしまうと、水や通常の洗濯用洗剤ではビクともしません。

衣服に染み込んでしまった際の落ちない落とし方対処法として、化学的なアプローチが有効です。

もっとも確実なのは、「消毒用エタノール」または「アセトン(除光液)」を用いた樹脂皮膜の再膨潤・分解です。不要なタオルの上に汚れた衣類を裏返しに置き、薬局等で手に入る純度高めのエタノールを染み込ませたコットンや綿棒で、裏側からトントンと叩き出します。アクリル樹脂がアルコールによって軟化し、下のタオルへとインクが移行していきます。ただし、アセトンはアセテートやトリアセテート、ポリエステルなどの化学繊維を溶かしてしまう危険があるため、必ず目立たない場所でパッチテストを行わなければなりません。

手指にこびりついて固まった場合は、ぬるま湯に数分間浸して皮膚をふやかした後、オリーブオイルやクレンジングオイルを揉み込むと、皮膚の皮脂膜とともに浮き上がって安全に剥がれ落ちます。爪の間に入り込んだ絵の具は、毛先の柔らかいブラシで掻き出すのが肌を傷めない鉄則です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。