長寿番組ゆえに、ネット上では事実と異なる先入観や誤解が独り歩きすることがあります。ここでは、番組の制作実態に関する代表的な2つの盲点を是正します。
第一の誤解は、「商店街やロケ地はすべて完全な行き当たりばったりのノーアポで撮影されている」という神話です。さまぁ〜ずの自然体なリアクションから「全く下調べなしで歩いている」と思われがちですが、実際には制作スタッフによる極めて綿密な事前リサーチ(ロケハン)が行われています。ADやディレクターが何日もかけて街中を歩き回り、数十軒に及ぶ候補店やユニークな店主をリストアップした上で、さまぁ〜ずにはあえて情報を遮断し「初見のリアクション」を引き出すという高度な演出設計が施されています。この周到な下地があるからこそ、三村さんの意表を突いたツッコミや大竹さんの執拗なこだわりが事故にならず、上質なエンターテインメントへと昇華するのです。
第二の誤解は、「さまぁ〜ずとアシスタントはプライベートでもべったり仲が良い」という思い込みです。歴代アナウンサーの手記や特番での告白によれば、二人はロケバス内や撮影外の現場では過剰な干渉を一切せず、適度な距離感を保つプロフェッショナルな関係性を徹底しているといいます。この「ベタベタしない健全な境界線」が保たれているからこそ、カメラが回った瞬間に嘘のない対等な掛け合いが生まれ、ギスギスした人間関係のトラブルとは無縁のまま20年近く継続できているのです。