日本テレビ系列の準基幹・地方ネットワークに激震が走ったのは、2023年11月28日のことでした。鳥取県・島根県を放送エリアとする日本海テレビジョン放送(鳥取市)が記者会見を開き、同社の経営戦略局長を務めていた男性幹部による巨額の着服横領を発表しました。24時間テレビ不祥事経緯の調査報告書によると、不正行為は2014年以降、およそ10年にわたって常態化していたと認定されています。
公式発表資料によると、募金横領金額の内訳は以下の通り極めて悪質です。
当該元局長が私的流用した総額は1118万2570円。そのうち、『24時間テレビ』に寄せられたチャリティー募金からの着服額は264万6020円に達し、残りの853万6550円は同社の運転資金である売上金などから抜き取られていました。善意で寄せられた小銭や千円札の詰まった募金袋から、年ごとに数十万円単位で現金を抜き取っていた実態が、税務調査を契機とした社内監査によって白日の下に晒されました。
鳥取県警への被害届提出および業務上横領容疑での告訴に伴い、一部メディアでは日本海テレビ局長実名を巡る報道も過熱しました。社内調査に対し、当該幹部は「パチスロや競馬などのギャンブル、私的な飲食代に使った」と供述。同社は即日、懲戒解雇処分を下すとともに、経営陣の減俸処分を発表することとなりました。