大学の真価が問われる出口戦略において、日本大学理工学部の就職実績は私立大学屈指の安定感を誇ります。大手就職情報会社や企業採用担当者への取材によると、日大理工の卒業生に対する評価は「理論だけでなく、手を動かして泥臭く課題を解決できる技術者」という点に集約されています。
その強さを支える最大の構造的要因が、産業界に深く根を張る「桜門(おうもん)ネットワーク」の存在です。特に土木・建築・機械・電気系の分野では、官公庁の技術職からスーパーゼネコン、自動車・重工メーカー、インフラ企業の役員・幹部クラスに至るまで膨大な人数のOB・OGが在籍しています。大学院進学率も学科によっては35〜50%を超え、修士課程を経て研究開発職・エンジニアとしてプライム市場上場企業へと羽ばたくルートが完全に確立されています。
ネット上の掲示板やSNSでは「日大ブランド全体の騒動が就職に影響したのではないか」という懸念の声が散見されます。しかし、現場の人事担当者からは「理工学部の技術教育と研究実績に対する評価は別格であり、採用選考におけるネガティブな影響は実質的に見受けられない」という証言が一貫して得られています。