配管タップ加工でなぜ水漏れする?規格の見極めと下穴サイズの極意とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
管用テーパねじ(Rc/PT)の加工において、ストレート下穴(ストレートドリルのみ)で加工するか、テーパリーマを併用するかによって適切な下穴径は変動します。下穴が小さすぎるとタップ先端にかかるトルクが許容値を超えて折損し、大きすぎると有効ネジ山の高さが不足して耐圧不良を起こします。
呼び記号(JIS規格)基準山数(25.4mmあたり)ストレート下穴径(推奨値 mm)テーパ下穴小径/大径(mm)Rc 1/8(旧PT 1/8)28山φ8.2φ8.1 / φ8.6Rc 1/4(旧PT 1/4)19山φ10.9φ10.8 / φ11.4Rc 3/8(旧PT 3/8)19山φ14.5φ14.3 / φ15.0Rc 1/2(旧PT 1/2)14山φ18.0φ17.7 / φ18.6Rc 3/4(旧PT 3/4)14山φ23.4φ23.1 / φ24.1Rc 1(旧PT 1)11山φ29.5φ29.0 / φ30.3
設計・現場担当者は上記の配管タップ下穴サイズ表を基準としつつ、被削材の硬度や肉厚に応じて微調整を行います。一方、Oリング締め付け構造に多用される管用平行タップPF加工法(現行G規格)では、テーパではなく完全なストレートネジを切るため、下穴径の許容範囲はテーパネジに比べてシビアです。平行ネジではネジ部自体でシールしないため、座面の直角度と面粗度が漏れ防止の決定打となります。