検査前日の水分補給と嗜好品、薬の服用管理は、安全な検査実施のために極めて重要な要素です。
まず水分補給について、前日は脱水を防ぐためにも1.5〜2リットル程度を目安にこまめに水分を摂ることが推奨されます。飲んで良いのは、水、白湯、麦茶、ほうじ茶、具のないコンソメスープ、スポーツドリンクなどです。コーヒーや紅茶は飲んでも構いませんが、「無糖かつミルクなしのブラック」に限り、色の濃い飲料は夕方以降控えめにするのが無難です。果汁入りジュースや牛乳、豆乳、炭酸飲料は避けましょう。
アルコール(酒類)は前日・当日ともに完全禁酒です。アルコールは腸の粘膜を充血させて観察を難しくするほか、利尿作用により脱水症状を引き起こす危険があります。
常用薬に関しては、薬の種類によって対応が大きく分かれます。特に糖尿病治療薬(インスリン注射や血糖降下薬)は低血糖発作のリスクがあるため、前日の夕食制限や当日の絶食に合わせて休薬・減量が必要になることが大半です。また、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用している場合、ポリープ切除を同日に行うかどうかに応じて事前休薬のルールが医師から細かく指定されます。自己判断での服薬中止や継続は絶対に行わず、必ず主治医の指示を厳守してください。