臨獣殿の頂点に君臨する理央が操る臨獣ライオン拳は、剛力と威圧感で敵をねじ伏せる究極の覇道拳です。代表的な秘技「剛勇吼吼(ごうゆうこうこう)」や「剛勇獅子縛(ごうゆうししばく)」は、全身から放たれる漆黒の臨気によって空間そのものを制圧する凄まじい威力を誇ります。理央自身は他者をいたぶるサディズムではなく、「ただひたすらに誰よりも強くなること」のみを純粋に追い求めていました。
そんな孤高の首領に絶対の忠誠を誓い、文字通り命を捧げ続けたのがメレです。死者として墓場から蘇らされたメレは、臨獣カメレオン拳の使い手であり、姿を消すカモフラージュ能力や伸縮自在の舌を用いた暗殺術「舌撃(ぜつげき)」を得意としていました。
メレの戦う理由は「理央の愛のために生き、理央のために死ぬこと」。その一途な想いは悪の幹部という枠組みを超え、物語の核心を揺るがすドラマチックな推進力となっていきました。敵対関係でありながらどこか気品を漂わせる理央とメレの掛け合いは、本作が特撮史に残る金字塔と呼ばれる大きな要因です。