脂溶性ビタミン覚え方の決定版!「Dake」と過剰症を完全攻略

脂溶性ビタミン覚え方の決定版!「Dake」と過剰症を完全攻略

脂溶性ビタミン覚え方の決定版!「Dake」と過剰症を完全攻略の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

国試や定期試験で得点源にするためには、4つのビタミンについて「生理機能(働き)」「欠乏症」「過剰症」の3点セットを整理しておく必要があります。

ビタミンA:視覚の維持と上皮細胞の分化

ビタミンA(レチノールなど)は、網膜にある感光物質「ロドプシン」の主成分であり、薄暗い場所での視覚を保つ上で欠かせません。欠乏すると暗所での視力低下を招く「夜盲症(とり目)」や皮膚・角膜の乾燥を引き起こします。一方で過剰症としては、頭蓋内圧亢進による頭痛・嘔吐、胎児への奇形リスク(催奇形性)が代表的です。

ビタミンD:カルシウム吸収と骨代謝の主役

ビタミンDは、小腸での「カルシウム吸収の促進」と腎臓での再吸収を促し、血中カルシウム濃度を適正に保つ働きを持ちます。欠乏症は小児の「くる病」や成人の「骨軟化症」、高齢者の骨粗鬆症です。過剰摂取すると「高カルシウム血症」を引き起こし、血管壁や腎臓などの軟部組織にカルシウムが沈着する異所性石灰化をもたらします。

ビタミンK:血液凝固因子の合成をサポート

ビタミンKは、肝臓でプロトロンビンをはじめとする「血液凝固因子の生成」に必須の補酵素です。欠乏すると出血が止まりにくくなる「血液凝固遅延」が生じ、特に腸内細菌叢が未熟な乳児では新生児メレナ(消化管出血)や頭蓋内出血の原因になります。成人の通常の食生活では腸内細菌によっても合成されるため過剰症は稀ですが、抗凝固薬ワーファリンとの相互作用は臨床現場での超重要項目です。

ビタミンE:強力な抗酸化作用で生体膜を守る

ビタミンE(トコフェロール)は、過酸化脂質の生成を抑制する「強力な抗酸化作用」を持ち、細胞膜のリン脂質を酸化ストレスから守ります。欠乏すると赤血球の膜が壊れる「溶血性貧血」や神経症状を招く場合があります。脂溶性ビタミンの中では比較的毒性が低く、重篤な過剰症は生じにくいものの、極端な過剰摂取では出血傾向が強まるリスクがあります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。