昭和50年の100円玉に価値はある?噂の真相とエラー硬貨の見分け方

昭和50年の100円玉に価値はある?噂の真相とエラー硬貨の見分け方

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ネット検索を行っていると、「昭和50年 100円 穴ズレ」「昭和50年 100円玉 価値」といったキーワードを頻繁に目にします。ここには、古銭知識を持たない一般ユーザーが陥りがちな2つの決定的な誤解が潜んでいます。

1つ目の誤解は、「100円玉の穴ズレ」という物理的にあり得ない現象の捜索です。言うまでもなく、日本の歴代100円硬貨(鳳凰、稲、桜白銅貨)には真ん中に穴は開いていません。穴が存在するのは5円玉と50円玉だけです。それにもかかわらずこの検索が頻発するのは、「昭和50年発行の50円玉の穴ズレエラーが数十万円で落札された」という過去のニュースやSNS投稿が、いつの間にか「昭和50年の100円玉」と頭の中で混同されて拡散してしまったためです。

2つ目の誤解は、「昔の100円玉=銀貨」という素材の思い込みです。昭和32年から昭和41年までに鋳造された100円玉(鳳凰百円銀貨・稲百円銀貨)には、60%の銀が含まれていました。そのため、近年の銀価格高騰に伴い「古い100円玉を売れば額面以上になる」という情報が急速に広まりました。しかし、昭和42年以降に製造された桜柄の100円玉は、すべて銅とニッケルの合金である「白銅貨」へと素材が刷新されています。昭和50年の100円玉には銀が1グラムも含まれていないため、素材としての地金価値はほぼゼロに近いのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。