お笑いコンビ「ぺこぱ」のパワーバランスは、ここ数年で劇的な変化を遂げた。かつては松陰寺がネタと世界観を一手に引き受け、相方はその横でアイコンとして佇む構図が定着していた。しかし、現在は互いに異なるフィールドで自走する「自立した個」の集合体へと進化した。
べったりと依存しない。かといって不仲を売りにするような安直なギミックにも逃げない。松陰寺がニュース解説やMC業でシャープな知性を発揮する一方、相方はカルチャー、ファッション、そして現場のバイブスを上げる起爆剤として機能する。互いの領域を侵食せず、リスペクトだけを介して背中を預け合う姿は、成熟した大人のお笑いコンビのひとつの到達点と言える。