2024年3月末、Eテレ卒業発表を迎えた放送週は、SNSトレンドを席巻する事態となりました。子どもとともに毎朝のルーティンとして視聴してきた親世代を中心に、「梨沙ちゃんのいない朝が考えられない」「5年間の成長を我が子のように見守っていた」といった声が溢れ返り、まさに社会現象とも呼べる反響を呼んだのです。
感動を決定づけたのは、みいつけた卒業ソングとして披露された楽曲群でした。長年歌い継がれてきた名曲「グローイング アップップ」に加え、小林顕作(オフロスキー)作詞・作曲による卒業ソング「こころ ねっこ」が流れた瞬間、SNS上の投稿数は急増。「どんなに大きくなっても、心の根っこはここにある」というメッセージは、増田梨沙本人の旅立ちのみならず、同じ年月を過ごして卒園や入学を迎える全国の子どもたちへのエールとして深く胸に刺さりました。
特筆すべきは、2024年3月28日および29日の放送で見せた引き継ぎの演出です。番組内で増田梨沙が5代目の石川誉の手を取り、笑顔でステージの中央へと招き入れる場面は、世代交代の美しさを鮮烈に印象づけました。悲嘆に暮れる視聴者に対して、未来への希望を提示する完璧な構成であり、これがネット上の過激な惜別の声を温かな祝福へと昇華させたのです。