政治広報の世界において、比較対象としての自由民主党の存在感は常に巨大だ。与党の巨大な資金力と盤石な組織選挙に対抗するため、立憲民主党は空中戦での圧倒的優位を確保しなければならない。従来の「自民党の批判に終始する野党」というネガティブなレッテルを剥がし、自らが提示する未来像をどれだけ鮮明に描けるかが問われている。
与党側の反応は一見冷ややかだ。自民党ベテラン議員は「ポスターの目新しさだけで政権が取れるほど甘くはない」と一蹴する。だが、裏を返せば、これまでにないアプローチで存在感をアピールする野党の動きを、警戒の目で見ているのも事実だ。従来の枠組みを打破しようとするこの広報戦略は、まさに両党の対立軸を鮮明にする賭けと言える。