日本語には鼻を使った慣用句が数多く存在しますが、中でも鼻が高いと鼻にかけるの違い、そして天狗になるとの違いについては、日常会話でも混乱が生じやすいポイントです。意味の決定的な分岐点は、「誇らしさの矛先」と「周囲への態度」にあります。
「鼻が高い」が周囲との共感や純粋な誇らしさを表すのに対し、「鼻にかける」は自分の能力や美貌、家柄などを得意げに見せびらかし、他者を見下すニュアンスを含みます。また、「天狗になる」は周囲からの称賛によって調子に乗り、傲慢で思い上がった態度をとる心理状態を指すため、いずれも強い否定的評価(ネガティブ評価)を帯びた言葉となります。
表から明らかなように、「鼻が高い」と他の2つの言葉との間には決定的な一線が引かれています。「鼻が高い」は誰かを貶める意図を一切持たず、清々しい達成感や連帯感を共有できる表現である点が際立っています。