どれほど安く利便性が高くても、万能の金融商品はありません。ネット型自動車保険への乗り換えを検討する際は、以下のデメリットと注意点を理解しておく必要があります。
第1のデメリットは、「補償内容の決定と手続きを自分で行う必要がある点」です。代理店型であれば担当者がプランを提案してくれますが、ネット型では車両保険の免責金額設定や弁護士費用特約、人身傷害補償の金額などを自己責任で選択しなければなりません。知識がないまま不要な特約を外したり、必要な補償を削りすぎたりすると、万が一の際に自己負担が発生するリスクがあります。
第2の盲点は、ネット型自動車保険における高齢者の加入条件です。70代・80代のシニアドライバーに対しては、WEB完結での新規引き受けを制限していたり、電話受付のみ・保険料割増となるケースが存在します。インターネット操作に不慣れなシニア層にとっては、更新手続きのハードルが高く感じられる場合もあります。
第3に、自動車保険の等級引き継ぎに関するルールです。代理店型からネット型へ乗り換える際、従来のノンフリート等級(1等級〜20等級)は原則そのまま引き継げますが、満期日を1日でも過ぎて放置すると等級がリセットされる危険性があります。事故あり係数の適用期間や等級ダウン事故の申請漏れがないよう、現在の保険証券を手元に準備して正確に入力することが不可欠です。