臨床の現場において、この現象はどのように位置づけられているのか。精神医学の国際的な診断基準であるDSM-5において、トライポフォビアは独立した精神疾患として登録されているわけではない。しかし、アメリカ心理学会(APA)をはじめとする学術機関では、日常生活を阻害するレベルの不安障害や特定恐怖症の一形態として研究が急速に進められている。
日本皮膚科学会の専門医らが関わる臨床の現場でも、自力で治らない皮膚症状に悩む患者が画像検索を繰り返すうち、過剰なストレスと恐怖心から自律神経を崩す事例が議論されることがある。蕁麻疹やアトピー性皮膚炎の増悪期に感じる皮膚の違和感が、集合体画像による心理的拒絶と相互作用を起こすケースも珍しくない。肌の痒みや赤みが実際に存在する場合は、単なる錯覚と決めつけず、速やかに皮膚科の専門医の診察を受けることが重要だ。