Q1:通常のカーブとパワーカーブで、リリースの意識はどう変えるべきですか?
A1:最大の変更点は「ボールを抜く」感覚を完全に捨てることです。通常のカーブが手首を立てて親指側から抜くように放つのに対し、パワーカーブはストレートと同じ強さで腕を振り、リリースの瞬間に中指の腹で縫い目を前下方へ強く押し潰す(切る)ように叩きます。手首をひねるのではなく、ストレートのフォームのまま指先の圧力差で回転をかけるのが正解です。
Q2:中学生や高校生がパワーカーブを練習すると肘を痛めやすいですか?
A2:正しいメカニクスで投げていれば、スライダー等と比較して特段肘への負担が大きい球種ではありません。しかし、「曲げよう」と焦るあまり手首を外側にひねる代償動作が出ると、内側側副靭帯(UCL)に強い牽引ストレスがかかり危険です。骨格が未発達な段階では、無理にパワーカーブを追及せず、まずは体幹と胸郭を使った正しいストレートの腕の振りをマスターすることを推奨します。
Q3:球速が出ず、どうしても普通の緩いカーブになってしまう原因は何ですか?
A3:主な原因は、テイクバックからリリースにかけて腕の振りが無意識に緩んでいるか、ボールを深く握りすぎて手首がロックされている点にあります。腕の振りは100%のストレートと同じスピードを維持し、親指を力ませずにボールを軽く支えるだけに留めてください。リリースの瞬間に中指1本にエネルギーを集中させる感覚を掴むと、球速が一気に10km/h以上跳ね上がります。