Q1:WISC-Vの検査結果は、発達障害(ASDやADHD)の確定診断になりますか?
A1:いいえ、WISC-V単独で確定診断が下されることはありません。知能検査は認知の特性や凹凸を客観的に把握するためのアセスメントツールです。医師はDSM-5-TRなどの国際的診断基準に基づき、生育歴、行動観察、問診票、学校生活での実態などを総合的に判断して診断を下します。
Q2:一度受けたWISC-Vは、何年後に再検査を受けるのが適切ですか?
A2:原則として最短でも1年〜2年以上の間隔を空ける必要があります。短期間で再検査を行うと、問題内容を覚えていることによる「練習効果(キャリーオーバー効果)」が生じ、スコアが不当に高く出てしまうためです。子どもの発達段階(小学校入学、中学進学など)の節目に合わせて再評価するのが一般的です。
Q3:検査結果の数値は、トレーニングや学習塾で伸ばすことができますか?
A3:WISC-Vの数値を意図的に引き上げるための「検査対策」は推奨されません。テスト対策をして数値だけを上げても、本来の子どもの認知的弱点が見えなくなり、適切な教育的支援や配慮が受けられなくなる本末転倒な事態を招きます。数値を伸ばすことではなく、判明した強みを使って弱みをカバーする「方略」を身につけることが本質です。