国内の草刈機市場において、まず比較すべき軸となるのがマキタ、ゼノア、共立の3大巨頭です。それぞれが得意とするフィールドと設計思想は大きく異なります。
電動工具界の巨人であるマキタは、充電式草刈機の分野で圧倒的な評判を誇ります。工具や園芸機器で共通して使い回せる18Vおよび40Vmaxリチウムイオンバッテリーの利便性に加え、エンジン式に匹敵する高トルクブラシレスモーターを搭載したことで、従来の「バッテリー式は非力」という常識を覆しました。排気ガスが出ず、ボタン一つで始動する手軽さは一般家庭から造園業者まで幅広く絶賛されています。
一方、農林業の現場でプロ用として不動の地位を築いているのがゼノア(ハスクバーナ・ゼノア)です。独自の「ストラト・チャージドエンジン」が生み出す爆発的な吹け上がりと粘り強いパワーは、硬い雑草やササ・竹が密集する過酷な現場で真価を発揮します。スロットルレスポンスの鋭さは作業テンポを重視する職人層から熱狂的な支持を集めています。
そして国産メーカーシェアで双璧をなす共立(やまびこブランド)の最大の特徴は、徹底した耐久性と信頼性です。過酷な条件下でも焼き付きを起こしにくいタフなエンジン設計と、振動を極限まで抑えたシャフト構造により、1日中作業を続ける専業農家や自治体の管理作業で長く愛用され続けています。