市場のパニック度合いを冷徹に数値化するのが、S&P500のオプション価格から算出される恐怖指数VIXチャートです。通常時は12〜16近辺で推移するこの指数が、突如として警戒水準とされる20〜25のラインを上抜けて急騰するとき、マーケットは「予期せぬリスクの顕在化」に怯えています。
同時にチェックすべきはコモディティ市場の脈動です。原油価格リアルタイム(WTI原油先物)が地政学的緊張や供給懸念から急伸すると、エネルギーコストの増大を通じたインフレの長期化懸念が再燃します。原材料高と金利高止まりのダブルパンチは、企業の利益率を直接圧迫する要因となります。
株価指数の変動だけに目を奪われていると、水面下で進む危機の本質を見落とします。VIX指数の急伸と原油価格の上昇、そして国債利回りの変動が三位一体となってリスク資産からの資金逃避を加速させている現実に目を凝らす必要があります。