Web上の育児コミュニティや保育士専用フォーラム(ほいくisや各種実務SNS)に寄せられる現場の生の声には、理想論だけでは片付けられない生々しい葛藤が記録されています。「指導案通りに進めようとすると、途中で子どもが糊を手全体に塗りたくって遊び始めてしまう」「シールを服や床に貼りまくって収拾がつかなくなる」といった声は後を絶ちません。
発達心理学の観点において、2歳という時期は「第一次反抗期」の渦中にあり、自己主張と探索行動が爆発するフェーズです。大手保育メディアに寄せられた現役保育士の手記には次のような実情が記されています。
「大人が描いた完成図通りに作らせようと枠をはめすぎると、子どもは反発して道具を投げたり、逆に全く手をつけなくなったりします。織姫の顔のシールが目と口の位置から外れて画用紙の隅っこに貼られていても、本人は満面の笑みで『できた!』と言っている。その瞬間を大人が受け止められるかどうかが問われていると感じます」(都内認可保育園・勤務7年目の保育士手記より)
失敗やアクシデントを未然に防ぐためには、「子どもが自由に逸脱できる余白」をあらかじめ環境設定に組み込むことが不可欠です。例えば糊を使う工程では、直接指で掬わせるのではなく、牛乳パックを切った使い捨ての「糊板」を用意し、少量をあらかじめ小分けにして配るだけで、過剰な塗りたくりや衣服への付着事故を未然に防ぐことができます。