赤ちゃんのお座り練習は不要?小児科医が警告する危険と安全な始め方

赤ちゃんのお座り練習は不要?小児科医が警告する危険と安全な始め方

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育児書やネット上のコミュニティでは長年、「早くお座りできるように練習させるべきか」という議論が交わされてきました。この疑問に対し、多くの専門家が導き出している小児科医が教えるお座り練習の真相は、「大人が主導する筋トレのような練習は原則として不要」という見解です。

医学的に赤ちゃんにお座り練習が不要と言われる理由の根幹には、乳幼児の運動発達の経緯が深く関わっています。人間の発達は「頭部から足先へ」「中心部から末端へ」と一定の法則に従って進みます。首がすわり、寝返りを打ち、うつ伏せで肘や手のひらで床を押して胸を持ち上げる動作を繰り返すなかで、背筋・腹筋・骨盤周囲のインナーマッスルが自然と鍛え上げられていきます。

まだ体幹が座っていない段階で、大人が無理やりクッション等で体を固定して座らせてしまうと、背骨に不自然な荷重がかかります。乳児期の脊柱はなだらかなC字カーブを描いており、成長とともに直立二足歩行に適したS字カーブへと変化していきます。筋力で骨格を支えられない時期に過度な負荷をかけると、腰椎や胸椎にストレスを与えるだけでなく、横隔膜が圧迫されて呼吸が浅くなる懸念も指摘されています。お座りは「訓練して覚えさせる技」ではなく、「身体機能が整った結果として自然にできるようになる姿勢」なのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。