彼女の魅力がお茶の間へ一気に浸透した背景には、テレビ放送・メディア業界における傑出したバイタリティがある。とりわけ記憶に新しいのは、長年にわたり愛された「サントリー緑茶 伊右衛門」のテレビCMだ。本木雅弘や宮沢りえと共演し、茶の湯や日本の美意識を体現する姿は、視聴者に強烈な安心感と親しみを与えた。
さらに、NHKの連続テレビ小説 まんてんへの出演など、ドラマやバラエティ番組でも圧倒的な存在感を放った。カメラの前で見せる軽妙な語り口と、時折のぞかせる鋭い批評眼。伝統文化の高尚さを損なうことなく、ユーモアを交えて誰にでもわかりやすく届ける技術は、当時のメディア界でも唯一無二のポジションを確立していた。