街で見かけるピカチュウのグッズをよく観察してほしい。先端が平らで鋭角なジグザグを描いているものと、先端がぷっくりとしたハート型に割れているものの2種類が存在することにお気づきだろうか。これは単なるデザイナーの気まぐれではなく、明確な性別描写である。
ハート型の切れ込みが入っているのがメス、従来の鋭い稲妻型がオスだ。この性差がゲーム本編に導入されたのは、2006年の『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』でのこと。今年でちょうど20年の歴史を持つ設定だが、ライト層の間では「ハート型のしっぽ=特別な亜種」と誤解されているケースが未だに後を絶たない。2026年現在のキャラクタービジネスにおいて、このメスのハートテールはジェンダーレスな可愛らしさの象徴として、コスメやアクセサリーのコラボレーションでオスのシルエットを凌ぐほどの支持を獲得している。