インターネット上の検索コミュニティや質問サイトにおいて、「病気や遠方のため厳島神社の御朱印を郵送で取り寄せたい」という書き込みが散見されます。この点について神社関係者への聞き取りおよび公式見解を検証したところ、結論は明確です。
厳島神社では御朱印の郵送対応を一切行っていません。
神道において御朱印は「神様への参拝を果たした証(あかし)」であり、通信販売のように対価を支払って受け取る記念品ではありません。一部の寺社が感染症流行期や特別な事情に対して郵送対応を一時導入した事例はありますが、厳島神社は一貫して「現地参拝の原則」を厳格に守り続けています。
これに関連して深刻化しているのが、フリマアプリ(メルカリ、ヤフオク等)における御朱印やオリジナル御朱印帳の高額転売問題です。出品者の中には「代理参拝」と称して不当な利益を得ようとする悪質な事例も確認されていますが、他人が金銭目的で拝受した御朱印を所持することは、本来の信仰儀礼から著しく逸脱しています。不当な転売品に手を出すことなく、自らの足で神域を踏みしめ、祈りを捧げた上で授与されることこそが真の価値を持ちます。