ネットの口コミや知恵袋で最も多くの疑問と議論を呼んでいるのが、「松のや単独店舗のカツカレー」と「カレー専門店・マイカリー食堂との複合併設店で提供されるカツカレー」の決定的な違いである。看板に双方のロゴが並ぶ店舗が増加したことで、双方が同一のカレーを出していると混同されがちだが、実際には明確なコンセプトと仕様の差異が存在する。
第一の違いは「カレールーの骨格と辛さの選択権」にある。マイカリー食堂併設店では、カレー専門店としての強みを活かし、「プレーン」「欧風」「バターチキン」といったベースルーを選べるケースが多く、さらに辛さも「マイルド」から「激辛」まで段階的に指定できる。スパイスの華やかな香り立ちと、サラリとした口当たりが特徴のマイカリー流が前面に出ている。
対して、松のや単独店で提供されるカツカレーは、とんかつを最も美味しく喰わせるためだけに特化調合された「専用ロースかつカレールー」だ。辛さの指定は基本的にできず、標準設定がすでに中辛から辛口のレンジに位置する。玉ねぎをじっくり炒めた深い褐色と適度な粘度、ドロリとした重厚なコクが特徴で、粗めのパン粉をまとった熱狂的なロースカツとルーが一体化するよう極めて濃厚に仕立てられている。
ファンの間でも「スパイスの繊細な風味をカスタムして楽しみたいときはマイカリー併設店、ガツンと重い王道のカツカレーにかぶりつきたいときは松のや単独店」という住み分けが自然発生しており、同じ松屋フーズの看板を掲げながらも、提供体験は完全に差別化されている。