長年Webの王座に君臨してきたGoogle LLCの検索クローラーだが、秒単位で変化するSNS上の「感情の爆発」をリアルタイムにインデックスするには構造的なタイムラグが存在する。検索窓にキーワードを入力して数日前のまとめ記事を探す従来のWeb検索に対し、今この瞬間に何が起きているかを知るためのソーシャルメディア検索は、まったく異なる役割を果たしている。
この対立構造は、IT・Webサービス業界全体に大きな変化を迫っている。静的なSEO対策や蓄積型コンテンツの価値が失われたわけではない。しかし、即時性が求められるニュース速報やイベント報道において、SNS由来の動態データが果たす役割は飛躍的に高まった。ユーザーは「Googleで調べる」前に「SNSで実況を確認する」という行動パターンを完全に定着させている。