数年前までのアジア物産店といえば、薄暗い雑居ビルの2階や路地裏にひっそりと佇み、手書きの中国語POPが並ぶ少し入るのに勇気が要る空間というイメージが根強かった。しかし、その常識は今や完全に過去のものとなった。
2026年の現在、都心部に相次いで誕生しているのは、100坪を超える売り場面積を誇る明るい照明の大型メガストアだ。洗練された内装、英字と日本語と中国語が併記されたスマートなデジタルサイネージ、そして通路に配置されたライブ感あふれる試食コーナー。中にはフードコートを併設し、店内買い求めた食材をその場で調理してもらえる対面型サービスを売りにする店舗まで登場している。もはや「知る人ぞ知るディープスポット」ではなく、家族連れやデート客が休日に訪れるトレンドの商業施設へと完全に変貌を遂げたのだ。