「エヴァは完結したのだから、スタジオカラーは経営的に大丈夫なのか」という疑問を持つ一般読者も少なくありません。しかし、これはアニメーション業界の収益構造に対する典型的な誤解です。
スタジオカラーは従来の「製作委員会方式」に依存せず、新劇場版シリーズの製作費を全額自社出資することで、映像の権利や商品化権、ロイヤリティ収入を自社に集中させるモデルを構築しました。そのため、前述したパチンコ・パチスロの版権使用料、配信プラットフォームからの継続的なライセンス収入、全世界でのグッズ展開に伴うロイヤリティだけで、極めて強固な経営基盤を維持しています。
つまり、スタジオカラーには「会社の維持のために無理やりエヴァの新作アニメを作らなければならない」という経済的圧力が存在しないのです。この事実こそが、安易な続編乱発を防ぎ、ブランドの価値を毀損させない最大の防壁となっています。「商業主義による質の低い続編」を懸念するファンにとって、このビジネスモデルの健全さは朗報と言えます。