宮崎の海が誇る最大の強みは、一年を通じて極上の味覚を楽しめる点にある。その秘密は「真牡蠣」と「岩牡蠣」という性質の異なる二大品種が、見事なリレーを展開しているからだ。
冬から春先にかけて主役を張るのは小ぶりで身が引き締まった真牡蠣だ。12月から3月頃にピークを迎え、小ぶりながらもコクのある甘みと濃厚な味わいが口いっぱいに広がる。一方、初夏から初秋(5月〜8月頃)にかけて旬を迎えるのが岩牡蠣である。手のひらほどもある圧倒的な大きさと、ズッシリとした重厚感。一口頬張れば、波飛沫をそのまま味わうようなミネラル感と溢れ出るエキスに驚かされる。延岡市をはじめとする北部の沿岸町では、季節ごとに変わるこの二種類の食べ比べを目的に訪れる旅行者が後を絶たない。