仙台市青葉区の中心部を東西に貫く定禅寺通りは、戦後の復興計画を経て育まれた約160本のケヤキ並木が4列にわたって整然と立ち並ぶ、全国屈指のシンボルロードです。中央緑道にはイタリアの著名彫刻家であるエミリオ・グレコ作『夏の思い出』やジャコモ・マンズー作『オデュッセウス』などのブロンズ像が常設展示され、まるで屋外美術館のような風格を漂わせています。
近年、仙台市が推進する「定禅寺通エリアまちづくりビジョン」および再整備計画では、従来の通過型幹線道路から「居心地が良く歩きたくなるウォーカブル推進ゾーン」への転換が加速しています。車道幅員の見直しに伴う歩道空間の拡張、テラス席の設置社会実験、緑道と沿道建物のシームレスな接続など、都市景観と地域経済が調和した空間づくりが結実しつつあります。仙台市都市整備局の公開資料によると、歩行者の滞留時間および沿道店舗の利用意向は再整備実証実験を経て前年比約18%増加を記録しており、都市のブランド価値向上に直結しています。