今回の八潮市道路陥没事故において、なぜこれほど大規模な地盤崩落が突如発生したのか。土木工学の専門家は、「地下埋設管の老朽化による漏水が、長年かけて周囲の砂利や土砂を洗掘(せんくつ)し、地下に目に見えない空洞を形成していた可能性が極めて高い」と指摘する。
事故現場下の地中には、高度経済成長期に敷設された大型の下水道管が通っている。経年劣化によって生じたクラックから漏れ出した水が、周囲の地盤を少しずつ侵食。地表のアスファルトの「皮一枚」で強度を保っていた状態に、重量のある車両が載ったことで一気に崩落に至ったというメカニズムだ。地中レーダー探査による事前調査のすり抜けや、近年の集中豪雨による地下水圧の変動も複合的な要因として調査対象に挙げられている。