世界中で熱狂的なファンを生み出しながらも続編の制作が焦らされていた名作シリーズ『マインドハンター』。その冷徹な人間洞察と、犯罪者の心理を追うリアルなプロファイリングの手触りは、今回の最新作にも色濃く受け継がれている。
演技面においても徹底したリアリティが追求された。撮影前には全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)に所属する実力派キャストたちが招集され、連日に及ぶ密密なリハーサルが繰り返されたという。一文のセリフ、一瞬の視線の揺らぎに対して数十回、時には100回を超えるテイクが重ねられた。演者の表面的な演技が削ぎ落とされ、剥ぎ取られた人間の素顔だけが画面に残る。その凄まじい迫力は、画面越しにも息が詰まるほどの緊迫感を解き放つ。