ネット上のQ&Aサイトやファンコミュニティでは、新一の誕生日に関して長年ささやかれているいくつかの「誤解」が存在します。デジタル調査報道の観点から、それらの真偽を検証します。
誤解1:原作漫画の何巻・何話で新一の誕生日パーティーが開かれたのか?
「新一の誕生日回は何話か」という検索が頻繁になされますが、結論から申し上げますと、原作漫画本編において新一の誕生日当日の事件やパーティーを描いたエピソードは存在しません。
ファンの記憶にある誕生日描写の多くは、前述した映画『時計じかけの摩天楼』のワンシーンです。原作やテレビアニメの通常回では、蘭が新一の好物であるレモンパイを焼くエピソード(コミックス18巻「初恋の人想い出事件」)など断片的な好みの言及はあるものの、「今日が新一の5月4日の誕生日である」と日付を明示した本編事件は意図的に避けられています。これは作中の時間経過を半年強に留めるための緻密な構成上の配慮です。
誤解2:江戸川コナンと工藤新一で誕生日が異なるという都市伝説
「コナンと新一は別々の誕生日があるのではないか」という疑問も散見されます。阿笠博士の親戚の子という名目で帝丹小学校に編入した江戸川コナンですが、公的な戸籍登録上のコナン独自の誕生日は設定されていません。
身体は縮んでいるものの、実体は工藤新一その人であるため、公式設定における生年月日は同一の5月4日です。ファンの間では「コナンとして薬を飲まされた日(小さくなった日)」を記念日として祝う動きはありますが、公式発表において二人の誕生日が分かれた記録は過去一度もありません。