一歩足を踏み入れると、かつての白い巨塔のイメージはそこにはない。受付から会計まで、スマートフォン一台で完結するシステムが稼働している。特筆すべきは、AIを活用した問診システムの精度向上だ。患者が自宅や移動中にスマホで入力した症状をもとに、AIが事前スクリーニングを行い、最適な診療科へとスムーズに誘導する。
医師の診察室でも変化は劇的だ。会話をリアルタイムで認識する音声認識AIがカルテを自動生成するため、医師はパソコンの画面ではなく、しっかりと患者の目を見て対話できるようになった。医療の原点である「対話」を取り戻すためのテクノロジー導入が、ここでは結実している。