日本国内で消費されるゴマの99%以上が海外からの輸入に頼っているという事実をご存じだろうか。そのわずかな国産ゴマの大部分を支えているのが、この地で育つ白ごまだ。水はけの良いサンゴ礁由来のアルカリ性土壌と、強い南国の太陽。そして海から吹きつける潮風が、ゴマの香りとコクを極限まで引き立てる。
特に2026年現在、消費者の本物志向と持続可能な農業への関心はピークに達している。無農薬・有機栽培による国産白ごまの市場価値は跳ね上がり、名だたるシェフや高級レストランからの指名買いが相次ぐ。秋の収穫期になると、島中の畑にゴマの茎を乾燥させる「セサミタワー」と呼ばれる天日干しの風景が広がる。風に揺れるセサミタワーは、この島ならではの豊かな秋の風物詩だ。