「確定申告はパソコンで腰を据えてやるべきか、それともスマホで手軽に済ませるべきか」と悩む事業者は少なくありません。両者の作業特性を比較すると、事業規模や取引件数に応じた向き・不向きがはっきりと見えてきます。
スマホ申告の最大のメリットは、外付けのICカードリーダーライターが一切不要な点です。スマホ内蔵のNFC機能でマイナンバーカードをかざすだけで認証が完了するため、追加の機器投資がかかりません。また、場所を選ばずソファーや移動中でも進められる機動力の高さがあります。
反面、デメリットとなるのは画面サイズと入力効率です。年間の仕訳件数が数百〜数千件に及ぶ場合や、複雑な減価償却資産が複数ある場合、小さな画面での入力・スクロール作業は一覧性に欠け、誤入力のリスクが高まります。売上や経費の科目が多い事業者は、日々の記帳をパソコンで行い、最後のe-Tax送信ステップのみスマホを活用するハイブリッド運用が極めて効果的です。