ナスの切り戻しで秋ナス大豊作!プロが明かす更新剪定と追肥の極意

ナスの切り戻しで秋ナス大豊作!プロが明かす更新剪定と追肥の極意

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「せっかく伸びた枝を切るのはもったいない」「放っておいても秋まで生り続けるのではないか」という疑問を抱く方は少なくありません。しかし、現場の栽培データや営農指導の現場報告を精査すると、ナスの切り戻しをやらない株は8月下旬以降に深刻な樹勢衰退(なり疲れ)に陥ることが明白です。

ナスは本来多年生の熱帯植物であり、環境さえ整えば果てしなく枝を伸ばして着果を続けようとします。ところが、日本の真夏は土壌温度の上昇と強烈な日差しにより、光合成による同化産物よりも呼吸によるエネルギー消耗が上回ります。剪定を行わずに放置した場合、以下のような現象が連鎖的に発生します。

第一に、枝先が細かく分岐しすぎて葉が混み合い、株の内側まで十分な日光が届かなくなります。通気性が悪化することでハダニや褐斑病などの病害虫の温床となります。第二に、根の先端が老化して水分や微量要素の吸収能力が落ち、皮がゴムのように硬い「石ナス」やツヤのない「ボケナス」ばかりが増加します。そして最悪の場合、9月を迎える前に株全体が黄化し、秋の収穫期を前に完全に枯死してしまいます。

一方で、適切なナスの更新剪定を施した株は、不要な枝葉をリセットして蒸散ストレスを激減させ、根系を刺激して新しい根毛(新根)を発生させます。これによって9月から10月にかけての気温低下とともに新芽が力強く吹き返し、みずみずしく柔らかな秋ナスが鈴なりに実るサイクルが完成します。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。