カタログスペックの荷室容量(VDA方式:リットル表示)だけで判断すると、思わぬ落とし穴にはまります。SUVの荷室容量は「天地の高さ」で数値を稼いでいるケースが多く、ステーションワゴンは「フロアの奥行き」で容量を確保しています。
日常の買い物やベビーカーの縦積みにはSUVの高さが役立ちますが、ゴルフバッグの複数積載、キャンプ用の長尺ギア、そして車中泊使い勝手においては、ワゴンの長大な荷室長が圧倒的なアドバンテージを発揮します。後席を前方に倒した際、ワゴンは1,800mm〜1,900mm以上のフラット空間が生まれる車種が多く、大人が足を伸ばしてそのまま就寝可能です。
さらに荷物の積み下ろし時に重要なのが「荷室開口部の地上高」です。ステーションワゴンは荷物の持ち上げ高さが地上から約60cm前後と低く、重量物も腰を痛めずに積み込めます。一方のSUVは70cm〜80cm以上に達することが多く、大型クーラーボックスや重い荷物を頻繁に出し入れするアウトドア愛好家からは「ワゴンのほうが圧倒的に楽」という現場の証言が多く寄せられています。