富山常備薬の歴史において最大の転換点であり、同社のアイデンティティとなっているのが創業の経緯と看板商品「キミエホワイト」の誕生劇です。
創業者がこのビジネスを立ち上げた背景には、「シミや肌荒れに長年悩み続けていた実の母親(キミエさん)を何とかして助けたい」という極めて個人的で切実な思いがありました。富山の伝統産業である配置薬のネットワークや製薬ノウハウを総動員し、ビタミンCやL-システインなどを配合した医薬品の開発に奔走。母親の名前をそのまま商品名に冠した「キミエホワイト」は、その真摯なストーリーと実感力によって瞬く間に中高年女性の間で大反響を呼びました。
富山には江戸時代から続く「先用後利(先に薬を預け、使った分だけ代金をもらう)」の置き薬文化が根付いています。同社はその精神を現代の医薬品通販というプラットフォームに移植し、電話やインターネットを通じて全国の顧客へ直接届ける革新的なビジネスモデルを構築したのです。