ネット上のチュートリアルで頻繁に見られる「誰でも簡単に描ける」という謳い文句には、初心者が躓きやすい盲点が存在します。
第一の誤解は、「ゆっくり慎重に線を描けば綺麗になる」という思い込みです。震えながら引いた途切れ途切れの線は、イラストに硬さと稚拙さを与えてしまいます。プロが実践する一筆書き動物イラストのコツは、むしろペンの勢いを殺さず、一息で円や輪郭を閉じることです。少々の歪みは、キャラクターの「個性」としてポジティブに作用します。
第二の盲点は、動物ごとの固有部位を省きすぎてしまう点です。シンプルなイラストほど、以下の「記号」だけは絶対に省略してはいけません。
- ブタ:楕円の中に縦の平行線を2本(豚鼻の記号)
- クマ:半円の耳の中に、もう一回り小さい半円(内耳の記号)
- パンダ:黒目の周りに「外下がりの黒いタレ目模様」を配置
- トラ:額に小さな「王」の字、または左右の頬に2本ずつの横シマ
顔の輪郭が全く同じ丸であっても、上記の記号を1点加えるだけで、人間の脳は瞬時にその動物を識別します。